
🐾はじめに|Belle Ⅱの次は地下へ。科学の“奥行き”を体感する
KEK一般公開2025もいよいよ終盤。
Belle Ⅱのスケールに圧倒されたあと、次に向かったのはK2K前置検出器とSuperKEKB加速器。
どちらも地下に広がる科学の世界。
現場猫の痕跡を探しながら、粒子の旅路を追いかけることにした。
🧪K2K前置検出器|スーパーカミオカンデの“ミニ版”が20年ぶりに公開

展示室に入ると、まず目に飛び込んできたのが緑色の光に照らされた巨大なタンク。
この写真がその様子。怪しげな光が、まるでSF映画のワンシーンのようで、思わず足を止めてしまった。
職員の方の説明によると、ここはかつて岐阜県飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデに向けて、ニュートリノを飛ばしていた施設。
距離にして約250km。そんな遠くまで粒子を飛ばしていたなんて、想像を超えていた。

展示写真の中には、当時使われていた機材や実験記録が並んでいて、どれも“過去の科学”の重みを感じさせるものばかり。
20年ぶりの公開ということで、施設そのものが“遺構”としての存在感を放っていた。

「見えないものを見ようとする」──その姿勢に、科学のロマンを感じずにはいられなかった。

⚛️SuperKEKB加速器|地下トンネルに広がる粒子の世界

次に向かったのはSuperKEKB加速器。
入口には「この扉の先は放射線管理区域です」という看板が掲げられていて、この写真がその注意書き。
いきなり非日常感が漂ってきて、ちょっと緊張。

扉をくぐると、すぐに超電導素材のデモが行われていた。
液体窒素で冷やすと抵抗がゼロになるという実演。
この写真はその瞬間。目の前で“物理の法則”が可視化されるのは、なんとも不思議な体験だった。


展示コーナーにはSuperKEKBリングの全体写真があり、スケールの大きさに目を見張る。
粒子がぐるぐると加速される様子を想像すると、頭の中で小さな宇宙が広がるような感覚になる。


そして、いよいよトンネル内へ。
一部だけ公開されていたけれど、この写真たちがその様子。
所狭しと並ぶ機材、配線、冷却装置。まるで機械の森の中に迷い込んだようだった。


驚いたのは、これがトンネルの全長にわたって切れ間なく設置されているということ。
スケールの大きさに、ただただ圧倒されるばかりだった。


🐱現場猫はまだ見つからない|でも、科学者の“ヨシ!”は確かにある
ここまで来ても、現場猫イラストには遭遇できず。
でも、展示や解説の端々に「確認ヨシ!」な空気を感じる瞬間があった。
たとえば、液体窒素のデモでの安全確認、トンネル内の注意書き、職員の丁寧な誘導。
科学者たちの“現場”には、確かに仕事猫の精神が宿っている。
「ヨシ!」は声に出さなくても、行動ににじみ出るものなんだなと、しみじみ思った。


✅まとめ|地下に広がる科学のロマンと、探究心の余韻
K2K前置検出器は、スーパーカミオカンデとのつながりを感じる場所だった。
SuperKEKB加速器は、物理学のスケールと精密さを体感できる空間だった。
どちらも“地下”という非日常の中で、科学の奥行きを教えてくれた。
現場猫はまだ見つからなかったけれど、“ヨシ!”な気持ちはしっかり持ち帰った。
KEK一般公開2025、次はいよいよ最終回──フォトンファクトリー編へ続きます。
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